住宅ローンを完済するための自己資金がなくても、現在の住宅を売却して新しく買い換えるのであれば、「住み替えローン」を利用する方法があります。
このローンでは、新居の購入で足りない資金だけでなく、住宅ローンの残債も上乗せして借りることができます。
ただし、今の住宅ローンよりも返済額が増える可能性があるため、注意が必要です。やはり一番は今の住宅ローンを完済できること。そのために少しでも物件の買取をしてくれる業者を見つけることが肝要です。
中古マンション売却の豆知識
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豆知識1
- 住宅ローンが残っていてもマンションは売却できる
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豆知識2
- マンションを売る際の諸経費について
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買取による売却の場合は不動産会社に仲介手数料を支払う必要はありませんが、ほかにも融資を受けた場合に金融機関に支払う返済手数料、税金売買契約書に貼付する印紙税がかかります。
前者は、金融機関によって異なりますが、およそ3000円から5000円程度です。ただし、固定ローンだと3万円から5万円が必要になります。
後者は、抵当権が設定された場合の抵当権抹消登記の免許税のことで、売却利益が発生した場兄の不動産譲渡所得税などが該当します。
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豆知識3
- マンション売却にかかる税金について
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多くの方が気になるのが、不動産を売却して利益が出た場合に支払う譲渡所得としての所得税と住民税でしょう。
売却時の土地や建物の所有期間によって異なりますが、その目安としては「譲渡所得=譲渡価格-(所得費+売却費用)」「課税譲渡所得=譲渡所得-特別控除」の計算式です。
もし土地と建物を5年以上所有していたなら長期譲渡所得(税率:20.315%)に、5年以下なら短期譲渡所得(税率:39.63%)となります。
その他にも、不動産の売却には様々な特例が認められていますので、個別にご相談下さい。
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豆知識4
- 中古マンションが売れやすい時期とは?
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以前は、進学や就職で人が動く春先に売り出すのが「鉄則」といわれていました。需要が高い時期ほど、売れる時期だったからです。
ただし昨今では、夫婦共働きの世帯や単身世帯が増えたために、引っ越し時期にこだわる人も少なくなりました。
また買い手の家探しの方法が多様化し、インターネットなどで気軽に不動産情報をチェックできるようになっています。ここには「時期」は関係ありません。
つまり、もはや売り出し時期に「鉄則」は存在しないのです。マンションの売却を決めたら、時期にこだわらずに1日でも早く市場に出すことが望ましいといえます。